TMR industries ティーエムアールインダストリーズ W.R.Cooker

ギア好きのハートを揺さぶるTMRのアルミ削り出し超精密コッヘル。
一般的なプレス加工されたクッカーとは異なり、95%リサイクル可能なアルミから削り出して製作された、ある意味変態的なクッカー。
削り出しのメリットとして、強度と厚み0.5mmの加工に成功しています。
強度実験では高さ1mからコンクリート面へ落下を10回行い、多少の歪みは生じましたが破損、欠陥は見られず性能を保持。
つまり長旅、ロングトレイルなどで、道具が壊れて使えなくなってしまうといったリスクの回避にも一役買っています。
重量も73gと大変軽量。ハンドルや蓋は潔く一切排除されていますので、使用に工夫は必要です。

燃費にも拘りが。
燃料消費の良い性能を形にしているのが、突起が美しく無数に配置された底部。この突起部分の表面積が立体的にバーナーからの熱を効率良く回収し、少ない燃料でもお湯を沸かすことを可能にしています。ヒートエクスチェンジャー（フラックスリング）を溶接したものは他にも存在しますが、一体成形でここまで軽いものは中々お目にかかれません。この部分を見ただけで、食指が動いてしまうギアギークは多くいるでしょう。

機能
L.T.Cookerでは、メーカー公表で水350mlがわずか1分35秒、燃料わずか4gで沸騰を記録したそうです。少ない燃料でお湯を沸かすことが可能なので、燃料の節約も大事なテーマになってくる長旅にはうってつけ。
こちらのW.R.CookerはL.T.Cookerと比べ、より高精度なヒートエクスチェンジャー部はディテールの美しさを具現化しつつ、同サイズながら5gの重量減に貢献してます。沸騰時間も、L.T.Cookerより早い場合もあるそうです。(メーカー公表、冬季想定の水温3℃の水350mlが1分30秒で沸騰)
環境によってはL.T.Cookerよりも早い沸騰時間を記録する事もあるようですが、平均するとそこまで大きく変わらないだろうとの事なのでその辺はあえて謳っていません。よりマニア向けといえばそれまでですが、この精度、美しさは他のアルミクッカーにはない所有欲を満たしてくれることは間違い無いでしょう。